学習する（プロの味） / 2022.03.13

目的に向かって歩いている時に、突如現れたこちらのお店。

フィナンシェの文字が黒板に書かれていては、たとえ時間がなくても入らなければなりません。

今回は時間もあったので、きっちりと中を確認します。

入ってすぐ、ショーケースの中のケーキとか、上のヴィエノワズリなどが目に入ってきまして、軽く興奮しつつ、壁沿いの棚に置かれた焼き菓子たちをまずはチェック。

袋に入ったいろんな種類のフィナンシェが置いてあります。

OPP袋？がぺっとりと張り付いている印象のそれは、かなりしっとりというかねっとりしていそうで、私の好みじゃない気がするんだよなーと思っていたら、ショーケースにこんなポップが。

窯出しフィナンシェの文字と、フランス産AOP発酵バターかつ、スペインマルコナ種アーモンド。

おお、バターだけならよくあるけど、アーモンドプードルの種類まで書いてるお店は久しぶりだわと、テンション爆上げです。

そして、窯出し。

水分とばしつつ、クラストの食感が内側とのコントラストをきっと楽しませてくれるはず！

なんてことを思い、意気揚々といただきました。

視線を横にずらせば、クロワッサンも発見！

今日は既に、この類をずいぶんと手に入れており‥‥、どうしようかなぁと思いつつ、手に入れました。

天板の上のフィナンシェは4個。現在は、11:30少し前、ですので11時の焼き上がりということは、売り切れ間近！ということになります。

期待値が上がるなーってものでございます。

それでは、フィナンシェをいただきます。

アーモンドプードルは皮なしと思うんだけど、茶色のツブツブは焦がしバターかしら。

裏（ほんとはこっちが顔だったはず）は…、むむっ！これは底上げでは…？

私の知識不足かもしれないけど、自分で作ったときに、こうなってたら、私は失敗とみなして、オーブンの温度とか型に塗るバターの量が多かったのかと、数時間悶々として、食べるたびにため息をついてしまうものです。

だから、ちょっとショック。

翌日にいただいた、ということをまず申し上げます。

11時の焼き上がりからすると、25時間後という感じでしょうか。

フィナンシェなら、それはぜんぜん全く許容範囲というか、焼きたてより美味しくなる時間経過だと私は思っております。

でもなぁ、うーん。

側と中の差とか、口に広がる風味もなあ…。

いつも、最初のひと嗅ぎで、バターでない香りがすると、余計な匂いがする、と思うのですがそれがありました。

実は朝食にクロワッサンもいただいているのですが、うーん。

お店の商品棚に、素敵なフランスの田舎町の素敵な建物を背に、これまた素敵なご夫婦の写真が飾られていて、それが、ジュヴォー氏だと思うのですが、これは、ご本人の味として出しているもの、で良いのかなぁ。

あくまで個人の嗜好に基づく感想です。

私の好みではなかった。

やっぱりフランス行って、その物を食べてみたいな・・・。

日本で売っているフランスのブランドのものというのは、やはり、国内の業者が発注を受けて製造していることを、以前テレビで見ました。

そのときは、ユーハイムだったのですが、メゾンのグランシェフたちも、ユーハイムがなかったら日本で出店していないとか、いろいろ話していたのが印象に残っています。

大手の力はすごいのかもしれないけど、やはり本国で出しているものとは、同じではないはず。

私はもう少し、テーマ性を持ってフィナンシェを探してみようと、最近思うに至りました。

もう一軒、レビュー前のフィナンシェがあるのですが、それを最後に、とりあえず今後は、プロの味を探求するときは、国内のそのお店のフィナンシェ、に限っていこう。

線を引かないと、ちょっと大変というのもあって。

片っ端から見つけたものを食べてみるのはやめよう。うん。

ああ、少しでも早く、安全安心状態で、渡仏できる状況になりますように。

フィナンシェ広尾

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