パレ・ブルトン / 2022.03.16

広尾に行くことが決まって、アルノー・ラエールのお店があるよ、と教えてもらって、メインがこっちになりそうな勢いで楽しみに待っていた数日間。

アルノーラエールは、いつかのヴァレンタインのときに、自分用に買った4粒のプラリネがとても美味しかった記憶。箱や紙袋を、大事にとっておいたりしてね。

いざ、潜入。

お店に到着して、開店と同時に一番乗り。

たくさんの光の取り込まれた素敵な店内。

最初に現れたのがクイニー・アマン。いつかのサロン・ド・ショコラで、午後から行ったらもう売り切れてて買えなかったクイニー・アマン。こんなに並んでる！つやっつやしてて、なんか強い！

そして入って左側の壁一面の焼き菓子たち。

最近こういう棚を見るのに、ものすごく時間を取るようになりました。

自分が作っている菓子をチェックして、似てるけど非なるものの別の名前の焼き菓子を見つけては、こんなものもあるのね、とか、ここはパレブルトンなんだ、こんなに分厚くてもガレットなんだーとかあれこれ考えを巡らせてしまうから。

そして、たくさんある候補から何を手に入れるべきかをものすごーく考えるのです（だって、予算が）。

今回は、フィナンシェと、パレ・ブルトンを買ってお店を出ました。

いやしかし、控えめに撮らせていただいた、このショーケースの中のガトーたちも、美しい・・・名前がいちいちね、おしゃれでした。

フィナンシェをいただく

小さい。

小ぶりです。あ、そういえば、アンリシャルパンティエのフィナンシェもこのくらいの大きさだった。

昔は小さい！ってちょっと不満だったけど、最近は、このくらいの方がありがたいと思うようになっている、46歳。

封切れば、バターの香りはやや薄い。

小さいけど、ぎっしりしている感じはすごい。

高さもしっかりあるし、袋に入った状態よりも、直接見ると、小さいという気持ちはなくなります。

充実している、って感じ？

厚みもしっかりしてるし、

なんかぎゅっと。

粒子がモロっとしそうで、いい感じがする。

香り、薄かったのに、口の中ではものすごくしっかりとしたバターの風味が広がりました。

しっとり。袋に入っている、ねっとりに近づいているフィナンシェを最近立て続けに食べたせいか、ちょっと安心。へそができるときに、それなりに水分が飛ぶのかなー。粉の配合なのかな。

美味しかったです。

とびきり美味しい！とかはなかったけど…。

さいきん感動が減っているのだろうか。

とにかくね、このサイズの型が欲しいなぁ、ってずーっと思いながら、食べてしまった。

パレ・ブルトンをいただく

いよいよ、パレブルトンです。

パレブルトン、と冠する焼き菓子が中々ない印象の中、しっかりパレブルトンだったので、ちょっと嬉しくて。

そして、このタイプの仕上がりは初めてです。

ピントが甘くて、見苦しいことをお詫びしておきます。

これは、型で縁取りを作っているの？内側だけ、卵液を塗っているってことなのかな…。

セルクル置いて、生地が広がった外側一周分だけこうなるとしても、溝があるのは不思議だし、どうなっているのかなーなんて。

そして、なんて綺麗な裏。私、裏すごく気にするよね。

自分が焼くと、見事に均一にならないものだから、これだけ綺麗になっていると、感動するわー。生地が緩めだと、焼いていく段階でこのあたりもこなれて、セルフレベリングされるもの？

中はこんな感じです。

これは少し残念な気持ちになりました。

中まできっちり外側と同じ色になっているものが、私の好みなので…。

味は、もう当たり前に美味しかったです。

まとめてみると。

ガトーをいただいてみたい気もするけど、

いつかのヴァレンタインのときにいただいた、ショコラ。

そのときの感動を、焼き菓子部門では超えなかった、というのが正直な感想となりますか。

そして、小さいフィナンシェの型を、絶対手に入れよう。

合羽橋に行かなければ！

以上でございます。

フィナンシェ広尾

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