ÉCHIRÉ という魅惑。
バター / 2019.06.11
私をおかしくするものの一つである、名、それが ÉCHIRÉ 。
できる限りのエシレの製品は口にしたいと思っており、これまでも随分と色々頂いてきた。以前は、丸の内のメゾンのみだった店舗も、マルシェ、パティスリーと増えてきた。
なんと、それぞれで扱う製品が違うので、困る。
ところで、ブリオッシュ、といえばどういうものを思い浮かべるだろうか。
どうやら作り話説が近年有力な、マリーアントワネットの「パンがなければ・・・」のあのブリオッシュである。
エシレの公式サイトにはレシピが載っていて、そこにあるブリオッシュはこち
ら。ええ、これはブリオッシュですね、という感じだと思うが、
大阪の阪急うめだ店のエシレ・マルシェ・オ・ブールだけで手に入るブリオッシュがこれである。
ブリオッシュじゃないよ?違うよ?単にブリオッシュであれば私遠慮してもいいけど、バターたっぷりってなるとそうはいかないわ、ってことで、こちらを買っていただくようお願いした。
やはりどう考えても、どの辺をもってブリオッシュというのかよく分からん。なので、ブリオッシュについて調べてみる。
普通のフランスパンとは違い、水の代わりに牛乳を加え、バターと卵を多く使った口当たりの軽い発酵パンの一種である。
材料が焼き菓子に近いことから、発酵の過程を要するケーキ(仏: gâteau、ガトー)の一種とされることもある。名称はノルマン語で「(生地を麺棒で)捏ねる」を意味する動詞の古形"brier")から派生したもの。
ブリオッシュ・ア・テート(brioche à tête、「頭のついたブリオッシュ」)という、だるまのような形に成形したものが最も一般的であるが、他にも色々な形に成形される。
ーwikipedia
これによれば、様々な形に成形される、とあるからまぁその一環と考えてもいい
か…。
しかし、やはりこれを見てブリオッシュだと記憶に残せるだろうか、自信がない。
さて、まずこのエシレのいうところのブリオッシュ、伝わり難いと思うが、なんと直径は10cmある。ブロワイエよりは二回り位小さな印象だが、大きいことには変わりない。
このメモによれば、まず500~600Wの電子レンジで15~20秒ほど加熱することを推奨している。真ん中のEの部分がじゅっとしてきたら食べごろ。
実際には、まず、無塩の半分を頂くことにしたため、半分に切った状態で電子レンジに入れたのだが20秒後、くつくつとバターが熱く呼吸しているのが目でも耳でも鼻でもわかる程に、この生地はバターでおぼれている感じであった。
サクッと噛むとじゅっとバターの香りが一層鼻をくすぐる。おおおおおと思いながら頂くが、表面にまぶされたグラニュー糖の強いこと強いこと。あくまで私の嗜好だが、この舌触りは余分だと思うし、無かったらなぁ…そう強く思った。
その後、有塩もいただいたが、基本的には同じ印象。
グラニュー糖がなかったらなぁと。
この後に頂いた、クイニーアマンに比べると、有塩無縁の差は然程感じなかっ
た。それもこれも、グラニュー糖が気になって仕方なかったからだろうか…。
さて、マルシェブールのみの取り扱い第2弾、クイニーアマン。
バターのお菓子という意味なんですって?
しっかりとした存在感のクイニーアマン。有塩と無塩だと、有塩の方が形がやんちゃだった。
そして、頂く。まずは無塩から。
一口齧ってやばい、歯についてしまう!と慌てて紅茶を淹れた。
歯に付きそうなところを溶かしながら、その香りごと呑み込むもう、絶対紅茶と合うもの!そんなことを考えながらだったが、お湯を沸かす間は拷問のような時間であった。
ようやく、再開。
美味しい…。甘くて、バターの風味はまたすごくて、エッジ部分であるとかデニッシュ記事の重なりの部分の差なのかもうなんだかよく分からないのだが、ものすごくぎゅっと私の好きな味が詰まっている箇所があるのだ。
今の!今のところっ!!とジタバタするのだが、それを伝えるすべが言葉だけというのがもどかしい。
だって、今食べちゃった部分以外はその風味が確実にするわけじゃないんだもの。
余韻をしっかり楽しめる、幸せな時間だった。
次に有塩。
これがすごかった。味がとても強いというか、あ、塩入るとここまで変わる?と思うくらい、強い。
濃いと言ってもいいかもしれないが、引き立ったのは甘さだけではない。
ただ、焦げ感が強くなるとでもいうか、強くなったのは香ばしさなのかな…。
ブリオッシュは、満足した。
クイニーアマンも、とても美味しかった。
もう一度、となった場合、リピートしたいのはクイニーアマンの無塩一択かなと思う。
でも、これも、1個はきついかもなぁ。
しかし、実に満足度の高い菓子たちなんだ。エシレって。
今回は、クイニーアマンはお裾分けでいただいたので、フルサイズではなかった。だから気持ちよく、ちょうどいい感じで食べ切ったのだと思う。
すべてをフルサイズで頂いていたら、ちょっと厳しかったかも。
あるいは、もっとたくさん!と中毒状態に振り切れる可能性もある。
エシレとは、実に恐ろしいものである…。
とある体重をクリアしたら、会社を休んで平日早朝から並んであのバターケーキを買おう!そう心に決めているのだが、それを食べた後に、心地良い満足感だけで終われるのか、それだけが非常に気がかりである。
ま、その体重をいつクリアできるのか、今のところなんの見通しも立っていないんですけどね。
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