第12弾、ちょっと心が折れそうなとき。12th。douzième。
探究する / 2019.02.27
前回を踏まえて、今回は粉の総量を70gの中で調整する。
そして、どうしても膨らませたい、ただその一心で初めて、
小麦粉>アーモンドプードル に。
今回もバレンシア産。
バレンシア産は、カリフォルニア産に比べても、油脂分が多く、しっとりするそうだ。
膨らますことに特化する場合、油脂分が多いバレンシア産より、カリフォルニア産の方がむいているかもしれない…と、後から思った。
紅茶はプーケット土産で頂いたもの(おそらくダージリン)を使用。
ほとんどパウダー状だったが、ティーバッグではない。3gほどを蒸らして使用。
はっきり言って、今回は失敗だった。
美味しくはある。
材料などを考えても、まずくはならないと思う。けれど、フィナンシェとして成立しているとは言い難い。
失敗①紅茶を加えるタイミング:
蒸らさない→粉の段階で加えてOK
蒸らす→卵白や焦がしバターを入れた後じゃないと、紅茶がダマになる
失敗②グルテン発生:混ぜ方!
失敗③底上げ発生:
底上げの原因は、生地か焼きの温度が高すぎること、生地を混ぜ過ぎていること
底上げは、焼き方の失敗であるが、初めて起きたと思う。
仕上がったのを見て、同居の者から指摘された。型の底面、フィナンシェの顔となる面の真ん中にうっすらと凹みが出来てしまっている。
この、それぞれの真ん中の色の薄い部分。これが全部少しだけ凹んでいるのだ。これを底上げというらしい。
私がひとりで作ってひとりで終えていたら、失敗にあたる現象だとは気付かないだろう。
画像を見ていると、これまでも、それっぽく見えるようなものがあるような気がするが、少なくとも、同居の者に初見で指摘されるほど顕著に出たのは、今回が初めてだ。
原因をチェックし、改善せねばと記録。
更に、同居の者からの指摘は続いた。
「グルテンが出ている。
洋菓子の食感ではない」
私が殊の外真剣だと分かってか、最近は試食の時の素振りも変わってきて、アドバイスが高度になってきて時折怖くもある。
そろそろ、それだけのことを受け留められるだろうという評価なのだと、ありがたくお言葉を頂く、が、思うように膨らまないことへのストレスも積もり始めていて、ちょっと心が折れそうな瞬間だったりする。
あのフィナンシェへの道は果てしなく遠い。
濃霧で見通し立たず。そんな感じの12段であった。
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