そして、今。 / 2022.02.02

仕事の帰りに、高島屋毎年恒例のヴァレンタインイベント、Amour du Chocolat !に寄ってきました。 

実際に訪れるようになって3年目になりますが、チョコレートのイベントだけど、わたしは結構チョコよりフィナンシェが出ていたら買うっていうことが多いです。

ブリュイエール

８階特設会場にて、去年と同じだなとか、初めての出店だなとか、トシヨロイヅカはどこ？とか思いながら下見程度にフロアを歩いているわたしの目に飛び込んできたのがこのブース。

ブリュイエールはブリュッセル郊外ゴスリーに誕生したショコラティエで、100年以上の歴史あるブランドだそう。

今回初出店だとかで、ヘーゼルナッツのプラリネが代表的な商品なんですって。

しかしね、私はチョコレートへの興味はバター焼き菓子の１割くらいしかないものだから、これしか見えなかったのです。

フィナンシェはっけーん♬

ってなってもいいですよね？

じーっと説明を読む私に、店員さんも、見込み客だと近づいてきます。

私の耳にはワイヤレスイヤホンが入っていて、コートのフードも被っていました。

でも、ヘーゼルナッツをふんだんに、とか初めての出店なんです、的な説明はポツポツと聞こえてはくるので、私もあまり気にせずに、

「フィナンシェですよね」

と、聞いたのです。

店員さんは、マスクとフェイスガードをつけていて、口の動きは一切読めません。

でも私は、首が頷いたように見えて、つまりは「そうです」って答えてくれたと理解。その辺は本当に、そうだったかもしれないし、思い込みが導いた、ありきだった結論に過ぎなかったかもしれない。

とにかく、私は一個でも買えるこの商品を購入しました。

なんと、405円です。

こういう袋に入った、作り置きの焼き菓子の中でも、圧倒的に高価なこのフィナンシェと思しきものを。

果たして。

ガトープラリネノワゼットをいただく

帰りの電車の中で、いただいたリーフレットを読んでちょっとだけ不安になる。

フィナンシェ、という文字がどこにもないのです。

焼き菓子って、形は大事でしょ？

定義の一つくらいのところあるでしょ？

なんて、自分をちょっとだけ励ましながら忘れることにした。

こうして、いざ、いただきますというはこびになりましたときに、箱の裏を始めて読んだのです。

ま、まーがりん・・・・・？

バターの文字がないわ・・・・

誤解を恐れずにいうのなら、私はこれを最初に確認していたら、この商品は確実に買わなかった。

これは、フィナンシェじゃない。

それがわかった瞬間でした。

でもさ、気を取り直していただきます。

質感がねっとりしています。

確かに、香りはフィナンシェのそれとは全く違う。とにかくヘーゼルナッツの香りがすごい。

チョコレートなんて、どうやって入ってるんだろう…。

そう考えつつ、もともと、甘いお菓子を好んで食べるわけではない私にとっては、なかなかずっしりくるハードな代物でした。

ご自慢のヘーゼルナッツプラリネを存分に練りこんでいるだけあって、その風味のパンチはすごい。

ヘーゼルナッツの味わいが好きな方は、ぜひ食べてみてほしい。

私は、おそらくこのブランドなら、焼き菓子じゃなくて、チョコレートの方が、好みだったと思いました。

教訓：とにかく、裏を見ろ！

プリンを買うときに、原材料名の最初に卵が出てきたら、それは私の好きなプリンである、と、乱暴ではあるが、私が食べて美味しいと感じるプリンについて、同居人が助言してくれたときに、本当にこの欄を読むことの重要性を痛感したはずだった。

この、ブリュイエールの商品は、ピンクの箱がショーケースの上に置いてあったわけで、私は見ようと思えば見れたはずなのに。

そして、随分とスイーツと称されるものへの懐を開けたと思っていたからといって、調子に乗ってはいけない。

好きは、そんなに簡単には手に入らない。

今度こそ、肝に銘じた。

焼き菓子

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