それで、なにゆえフィナンシェ?からのはじめてのフィナンシェ。

探究する / 2019.02.03

フィナンシェとの最初の遭遇は、ざっと20年程さかのぼる。
神戸からの客人が我が家にお土産としてもたらした。東京では買えないお店のもの、ということで初めて食べた時のバターの風味やしっとりとした触感に、とてつもない感動を覚えたことを、今もよく覚えている。

残念なことに、そのお土産の菓子がどのお店のものだったのか、一番大事なその部分の記憶がなく、その後何度かこれでは?と東京未出店のお菓子屋さんを、関西方面に赴いた際は必ず探したものだが、再びの逢瀬は叶っていない。

ひょっとすると、東京にもすでに進出済みで、何度か口にしているが、記憶の美化が凄すぎて、見逃してしまったなんてこともあるかもしれない。


その後も、様々なフィナンシェを食べ、フィナンシェへの愛着は深まるばかりなのであるが、お店によってかなり味も違うため、あたりはずれも当然ある。
とはいえ、外れもそれなりに美味しいので、困ってしまう。

現在は、これこそ私のエトワールと言って差し支えない、というフィナンシェが確定している。

しかし。
もっと、もっと私にとっての最高の逸品があるのではないか、と思うに至った結果、自分で作ろうと決めた新春。

レシピを調べると、実に様々。
材料の一つ一つをとっても、何処産だとか、お酒を入れる入れないとか、お店で買ったものも、裏を見れば材料の並び順が結構違っていて、興味深い。

アーモンドプードルは、スペイン産が良い物らしいとか、発酵バターを使うかどうかとか、そのバターは国産かエシレバターか、組み合わせだけで無限にレシピが違ってくる。
ああ、なんて楽しいんだ。


まずは、基本の、土台となる作り方を学習せよ。
というわけで、初めてのフィナンシェは、AU BON VIEUX TEMPS 河田シェフのレシピ
を使って作ることに。


参考にしたのはこちらの本。

河田シェフのレシピはベーキングパウダーを入れないタイプ。
入れた場合とそうでない場合を比較して、私の好みがどちらなのかを知りたいと、両方作ることにした。


使ったのは、
カリフォルニア産の皮なしのアーモンドプードル。バターは雪印北海道バター。
まずはここから。スペイン産の粉も発酵バターも用意してある。一つずつ材料を変えていって、どのくらい変化があるのか、私の好きなのはどっちなのか、いつかあのVIRONのフィナンシェよりも私が美味しいと感じるものに、たどり着けると信じて。



最初のフィナンシェ、見た感じ、無難に出来上がったといえよう。


味も悪くない。
ぶわっと広がるバターの香りはいまいち。しっとり感も悪くない。角のエッジを噛んだ時(分かり難いかもしれないが、私なりのポイント)の感じは、VIRONに遥か遠く及ばない。



そして、ベーキングパウダーを入れた分は、グラタン皿に大きく作った。
こちらの方が、しっとり感が強く、小麦粉にはない、粒々とし生地の舌触りを楽しめる気がする…しかし、型が違い過ぎて、比較し難い。

冷ますために切り分け始めたら中心部の下の方に、生焼けの箇所が。切り分けた状態で再びオーブンに。


ビスコッティのような焦げ目がエッジについたら、ますます美味しくなった。フィナンシェなんだろうかこれは…。

でも美味しい。最初は卵5個のレシピ通りに作ってみたのだが、2人住まいの身には持て余す量のフィナンシェが出来上がった。VIRONのフィナンシェだったら食べ切れるだろうが、これは無理だ。

今回の反省点、次回の展望を手帳に記した。

初めてのフィナンシェ、70点→60点(減点理由はまた後日)

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